ワクチン接種は万が一ウイルスや細菌に感染した場合に重症化しないよう、病原体に対する防御力(免疫)を高めておくために行います。
犬や人を含めた全ての哺乳類が感染するウイルス性疾患で、発症すると治療法がなく、ほぼ100%死亡する恐ろしい病気です。
日本では狂犬病予防法により犬の登録や予防接種が広く行われるようになり、現在狂犬病の発生報告はありません。しかし日本の周辺国を含む多くの地域で発生が認められ、多くの人や動物が今でも亡くなっています。
常に日本に侵入してくるリスクがある中で、狂犬病ワクチン接種によって公衆衛生の向上に寄与しているとご理解ください。
狂犬病ワクチンは年に1度の接種が法律で義務付けられています。また接種後はお住まいの自治体に注射証明書を提出し、注射済票の交付を受ける必要があります。
当院では犬は5種もしくは7種、猫には3種の混合ワクチン接種をご提案しています。
いずれも動物同士の接触や排泄物や飛沫を介して感染が広がります。
狂犬病予防接種のように義務ではありませんが、感染症予防のために接種をお勧めします。
5種:犬ジステンパーウイルス感染症、犬パルボウイルス感染症、犬アデノウイルスⅠ型感染症、犬アデノウイルスⅡ型感染症、犬パラインフルエンザ感染症 7種:5種に加えて、犬レプトスピラ病 カニコーラ型、イクテロヘモラジー型
3種:猫ヘルペスウイルス感染症、猫カリシウイルス感染症、猫パルボウイルス感染症
ごく稀にワクチン接種後にワクチンアレルギーが生じる場合があります。
特に接種後60分以内に生じるアナフィラキシーショックは急性で危険な副反応です。接種後はご自宅で安静に過ごし、体調に変化が生じた場合にはすぐに病院にご相談ください。
また接種後の体調不良の可能性を考慮し、ワクチン接種は午前中のご来院をお勧めしています。
これまで日本の多くの動物病院では犬猫の混合ワクチン接種に関して、初年度に複数回の接種を行った後、『1年ごと』に追加接種が行われてきました。
この方法は免疫を高める方法としては確実ですが、最近では動物によってワクチン接種による免疫のつき方に個体差があることが知られています。体質によってワクチンの効果が1年続かない場合もあれば、3年以上免疫が持続する場合もあります。
つまり毎年接種が必要な子もいれば、毎年では過剰接種である子もいるのです。
そこで当院では【抗体検査】の活用をお勧めしています。
抗体検査とはワクチンを接種することで得られる免疫力(=抗体の量)を調べる検査です。
採血をして抗体検査を行い、抗体が不足していればワクチン接種をする、抗体が十分なら接種しない、という選択が可能です。
この方法はワクチンの過剰接種を避けつつ、十分な予防効果が得られる、動物に優しい方法であると言えます。
もちろん、従来通り1年ごとの接種を希望される場合には毎年接種を致します。
※1歳未満の子はしっかりと免疫を高めるために複数回のワクチン接種が必要です。詳しくは病院へご相談ください。
※レプトスピラ、パラインフルエンザなどのノンコアワクチンは毎年接種が必要です。
狂犬病予防接種 | 3,410円(税込) |
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犬5種混合ワクチン | 5,500円(税込) |
犬7種混合ワクチン | 7,700円(税込) |
猫3種混合ワクチン | 4,400円(税込) |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前9:00~12:00 | ● | ● | 休 | ● | ● | ● | ● |
キャットアワー14:00~15:00 | ● | ● | 休 | ● | ● | ● | ● |
午後15:00~18:00 | ● | ● | 休 | ● | ● | ● | ● |
手術・往診12:00~15:00 | ● | ● | 休 | ● | ● | ● | ● |
※2021年11月15日より診療時間を一部変更しました
※キャットアワーは完全予約制の猫専用診察時間です。必ず事前にご予約の上ご来院ください。
168-0081 東京都杉並区宮前4-31-1
井の頭通り沿い
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