これらの症状にお心当たりがある場合は、「外科」の病気の可能性があります。
膝蓋骨(膝のお皿)が内側や外側に外れやすくなる疾患です。小型犬で非常に多く認められ、脱臼の程度によって4段階にグレード分けされます。
軽度の場合には無症状もしくは時おり足をあげてケンケンするなど、重度の場合には強い痛みや骨の変形などを引き起こします。
触診で膝蓋骨の位置や脱臼のしやすさを確認して診断し、必要があればレントゲン検査で骨の変形などの有無を確認します。
軽度な場合にはサプリメントや痛い時のみ消炎鎮痛剤を内服するなどで治療をしますが、内科治療では完治しない疾患です。肥満の場合はダイエットしたり、お部屋を滑りにくい床材にするなどの生活環境の改善も大切です。重症例では外科手術で脱臼の整復が必要な場合もあります。
背骨と背骨の間に存在する椎間板が何らかの原因で正常な位置から飛び出し、脊髄を圧迫する疾患です。犬ではミニチュアダックスフントやペキニーズなどで多いとされています。
軽症の場合には痛みや違和感により、動きたがらない、腰を丸めるなどの症状が出ます。重症の場合には脊髄の圧迫により麻痺が生じます。ふらつく、足を動かせない、排泄がうまくできないなどの症状が見られます。
軽症の場合には触診やレントゲン検査で暫定的な診断をつけ、消炎鎮痛剤やサプリメントを服用し、ご自宅で安静に過ごしていただきます。重症な場合には正確な診断が必要ですので、他の施設でMRI検査を依頼し、治療には手術が必要になる場合もあります。
加齢や関節への負荷によって、軟骨の変性や関節構造の変化を起こす慢性の関節疾患です。これらの変化は治療によって治すことができず(不可逆的)ゆっくり進行していきます。
高齢の犬、猫では非常に多く、特に猫では12歳以上の90%が変形性関節症を持っていると言われています。
進行すると痛みによる歩き方の変化が見られますが、初期の場合や猫はあまり目立った症状を示さず、動きたがらない、高い所に上らなくなった、毛づくろいの頻度が減ったなどの変化を示します。
触診で痛みのある部分を診断し、レントゲン検査で関節の変形程度を評価します。
治療は消炎鎮痛剤やサプリメントの服用が中心になりますが、長期的な治療が必要な疾患のため、ダイエットや適切な運動、リハビリなども大切です。
当院ではしっかりとお話を伺い、丁寧に身体検査を行なってから検査や治療のご提案をいたします。
適切な治療にはご家族の病気へのご理解とご協力がとても大切です。ご不明な点やご不安な点があればご気軽にお伺いください。
まずはしっかりと問診、身体検査を行います。
整形外科の場合、検査に入る前に身体検査で病変部位を特定することが大切です。
院内を歩かせて歩き方の観察なども行います。
レントゲン検査で痛みや違和感がある部位を評価します。
外科手術が必要かどうかの判断には欠かせない検査です。
検査結果に応じて治療を開始します。
一時的な痛みに対しては飲み薬や安静が有効な場合も多いですが、慢性的な痛みにはサプリメントやダイエットなどのご指導をいたします。
当院で対応のできない外科手術については他院をご紹介する場合もあります。
捻挫などの一過性の炎症であれば問題ありませんが、膝蓋骨脱臼や変形性関節症は上手に付き合っていく必要があります。生活環境や食事内容、散歩や運動についてなどうまく付き合う方法を一緒に考えていきましょう。
改善がない場合には追加検査や治療法の変更などを検討しましょう。
検査費用 | |
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レントゲン検査 | 5,500円(税込)〜 |
治療費用 | |
軽度(飲み薬のみ) | 1,650円(税込)〜 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前9:00~12:00 | ● | ● | 休 | ● | ● | ● | ● |
キャットアワー14:00~15:00 | ● | ● | 休 | ● | ● | ● | ● |
午後15:00~18:00 | ● | ● | 休 | ● | ● | ● | ● |
手術・往診12:00~15:00 | ● | ● | 休 | ● | ● | ● | ● |
※2021年11月15日より診療時間を一部変更しました
※キャットアワーは完全予約制の猫専用診察時間です。必ず事前にご予約の上ご来院ください。
168-0081 東京都杉並区宮前4-31-1
井の頭通り沿い
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受付時間:9:00〜19:00
初診の方はお電話にてご予約ください。